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金の毒性

金というのは、単体では化学的反応性が低い金属となっています。必須のミネラルであるカルシウム、カリウム、鉄といったものとは異なり、健康な人体にとって必須の元素とは異なるようです。
安定している単体の金とは異なり、金イオンの場合には酸化力が高いものです。また、無機金塩類は毒物や劇物の取締法などの理由で、劇物としての指定が行なわれています。

一部では、有機金塩類において、自己免疫疾患を抑えるために有効活用されているということもあります。日本の中では、リウマチ性関節炎に有効な治療薬として、ミオクリシンやオーラノフィンなどの医療保険適用として薬価収載されています。クリソテラピー、という言葉がありますが、これは金剤を使うことによって可能となる、リウマチ治療のことです。
金をイオン化するためには、王水に金を溶かしてしまうというやり方が最も有名で知られています。イオン化した金は、安定している単体の金とはかなり異なった性質を持っており、強力な酸化力を持っているものです。
金によって起こる中毒としてどのようなものがあるかというと、例えば接触皮膚炎、接触アレルギーなどです。単体の金の装飾品を皮膚につけることで、これは引き起こされてしまうものです装飾品から溶け出した微量な金のイオンに対してアレルギーを引き起こした場合、こういった状態になります。金化合物によって起こるアレルギーとして、例えば腎臓障害・肝臓障害・貧血などを挙げることができます。金中毒に対しては、効果を持つ解毒剤としてジメルカプロールがあります。ジメルカプロールは、金と安定な錯体を形成し、体外へと除去することができるものです。